モーター慣らし、チューン系をやってなかったので紹介しておきます。
チューン系と書いてますが、一部ダッシュ系も含まれます。
- ライトダッシュ
- ライトダッシュPRO
- ハイパーダッシュ2
この3つも銅、金属のブラシです。
手元にあるのがライトダッシュPROだったのでw
こいつで試してみますね。
新品、開けぽんです。
用意するものはこちら。
- 銅ブラシモーター
- 金属用オイル
- 100均の四角い電池(9V)
…これだけですw
とりあえず開けポンでの回転数調査から。
16500回転くらいですね、うーん、これはハズレモーターかな。
- 注油
まずは軸に油挿します。
ゆとりオイルでもドリフトオイルでも、タミヤのベアリングオイルでも、なんでもいいです。
挿しすぎは注意です、ほんと1滴で十分。
挿したら指で軸を回して馴染ませてください。 - 慣らし
9Vのボックス電池。
ちょっとモーターの端子を立ててあげれば直接触れられるので、なにもせずそのまま指で付けて、モーターを回します。
けっこう熱くなるので、布やティッシュで包んで慣らしてください。
慣らし時間は…15秒!
15秒やったら冷やして、電池反対向きにして逆転で15秒。
USB扇風機とかあれば便利ですw
これを正転>逆転と2回繰り返し、計1分慣らします。 - 完成
はい、終わりですw
回転数測ってみると…
22000回転!元の回転数から考えれば十分でしょう♪
ハイパーなどカーボンブラシはあんなに時間かかるのに、なぜ金属ブラシはこんなに早く済むのか?
カーボンブラシはブラシを削り込むことで圧力を抜き、摩擦抵抗を下げ、また接点面を広くして流れる電流量を増やします。
削る=回転させるんですが、高回転で慣らすとコミュテータに傷やスパークによる焼損がつきやすく、どうしても低電圧で低回転の慣らしが必要に。
なのでブラシ削りに時間がかかるのですが。
金属ブラシは削る必要がないんです。
当たりが出る程度で十分で、逆に長時間やると、慣らし中にブラシが破損しやすくなります。
ちょっと古いライトダッシュを分解してみますね。
これが金属ブラシとコミュテータ。
カーボンブラシはグリスがないのですが、金属ブラシはグリス(接点グリス)が最初からついてるんです。
(この写真だともうグリスほとんど残ってないですが、まだ少しキラっとしてます)
しかしこのグリスが抵抗になっているんです。
なので高回転でグリスを弾き飛ばし、回転抵抗を抜く、これが金属ブラシの慣らしの本質です。
ただ長時間慣らすと、細く小さい銅のパーツなので、耐えられず削り切って折れてしまいます。
じゃパーツクリーナーでグリス取れば?
となるのですが…これ、やってみると大変なことになりますw
試してみましょうか。
もう1個用意したモーターの元の回転数を測ってみると。
げ、19000回転!やばい、これ当たりかも・・・もったいないかな・・・まぁいいや。
で、回転慣らしせず、いきなりパーツクリーナーにドボンします。
グリスを落としたら接点復活剤を少し入れます。
接点グリスなしはさすがに可哀想なので代わりに。
で回転数を計ると。
18000回転に落ちてます・・・
この状態になってから9V電池で慣らしても、回転数は上がりません。
グリス完全除去は絶対に行ってはいけないんです。
つまりまとめると、
- 銅ブラシの慣らしはグリスを適量になるまで飛ばすこと
になります。
ブラシを削る必要がないから短時間で大丈夫なんです。
でも完全にグリスを落としてしまうと、通電効率や摩擦抵抗増加で逆に回らなくなる。
逆を言うと、グリスがなくなる=遅くなるので寿命、ともいえます。
とはいえ、9V電池を使った慣らしは簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね♪
ではでは。