ミニ四駆作ってみた

ミニ四駆に復帰していろいろと。

ミニ四駆作ってみた〜その438 「モーター慣らし:チューン系(銅ブラシ)」

モーター慣らしチューン系をやってなかったので紹介しておきます。

 

チューン系と書いてますが、一部ダッシュ系も含まれます。

  • ライトダッシュ
  • ライトダッシュPRO
  • ハイパーダッシュ2

この3つも金属のブラシです。

 

手元にあるのがライトダッシュPROだったのでw

こいつで試してみますね。

f:id:poke4wd:20201221000708j:plain

新品、開けぽんです。

 

用意するものはこちら。

  • 銅ブラシモーター
  • 金属用オイル
  • 100均の四角い電池(9V)

    f:id:poke4wd:20201221000754p:plain

…これだけですw

 

とりあえず開けポンでの回転数調査から。

f:id:poke4wd:20201221000837p:plain
16500回転くらいですね、うーん、これはハズレモーターかな。

 

  1. 注油
    まずは軸に油挿します。

    f:id:poke4wd:20201221001503p:plain

    ゆとりオイルでもドリフトオイルでも、タミヤのベアリングオイルでも、なんでもいいです。

    挿しすぎは注意です、ほんと1滴で十分
    挿したら指で軸を回して馴染ませてください。

  2. 慣らし
    9Vのボックス電池。
    ちょっとモーターの端子を立ててあげれば直接触れられるので、なにもせずそのまま指で付けて、モーターを回します。

    f:id:poke4wd:20201221001339p:plain

    けっこう熱くなるので、布やティッシュで包んで慣らしてください。
    慣らし時間は…15秒!
    15秒やったら冷やして、電池反対向きにして逆転で15秒
    USB扇風機とかあれば便利ですw
    これを正転>逆転と2回繰り返し計1分慣らします。

  3. 完成
    はい、終わりですw
    回転数測ってみると…

    f:id:poke4wd:20201221001024p:plain

    22000回転!元の回転数から考えれば十分でしょう♪

 

ハイパーなどカーボンブラシはあんなに時間かかるのに、なぜ金属ブラシはこんなに早く済むのか?

 

カーボンブラシはブラシを削り込むことで圧力を抜き摩擦抵抗を下げ、また接点面を広くして流れる電流量を増やします

削る=回転させるんですが、高回転で慣らすとコミュテータに傷やスパークによる焼損がつきやすく、どうしても低電圧で低回転の慣らしが必要に。

なのでブラシ削りに時間がかかるのですが。

 

金属ブラシは削る必要がないんです。

当たりが出る程度で十分で、逆に長時間やると、慣らし中にブラシが破損しやすくなります。

 

ちょっと古いライトダッシュを分解してみますね。

f:id:poke4wd:20201221001719j:plain
これが金属ブラシとコミュテータ

カーボンブラシはグリスがないのですが、金属ブラシはグリス(接点グリス)が最初からついてるんです。

(この写真だともうグリスほとんど残ってないですが、まだ少しキラっとしてます)

しかしこのグリスが抵抗になっているんです。

なので高回転でグリスを弾き飛ばし回転抵抗を抜く、これが金属ブラシの慣らしの本質です。

ただ長時間慣らすと、細く小さい銅のパーツなので、耐えられず削り切って折れてしまいます。

 

じゃパーツクリーナーでグリス取れば?

となるのですが…これ、やってみると大変なことになりますw

 

試してみましょうか。

もう1個用意したモーターの元の回転数を測ってみると。

f:id:poke4wd:20201221002030p:plain
げ、19000回転!やばい、これ当たりかも・・・もったいないかな・・・まぁいいや。

で、回転慣らしせず、いきなりパーツクリーナーにドボンします。

f:id:poke4wd:20201221002110p:plain
グリスを落としたら接点復活剤を少し入れます。

f:id:poke4wd:20201221002139p:plain
接点グリスなしはさすがに可哀想なので代わりに。

で回転数を計ると。

f:id:poke4wd:20201221002213p:plain
18000回転に落ちてます・・・

この状態になってから9V電池で慣らしても、回転数は上がりません。

グリス完全除去は絶対に行ってはいけないんです。

 

つまりまとめると、

  • 銅ブラシの慣らしはグリスを適量になるまで飛ばすこと

になります。

ブラシを削る必要がないから短時間で大丈夫なんです。

でも完全にグリスを落としてしまうと、通電効率や摩擦抵抗増加で逆に回らなくなる。

逆を言うと、グリスがなくなる=遅くなるので寿命、ともいえます。

 

とはいえ、9V電池を使った慣らしは簡単にできるので、ぜひ挑戦してみてくださいね♪

ではでは。

70854754
(c)ODN - 画像素材 PIXTA -




ブロトピ:ブログ更新情報