タイヤをやってこうと思ってたのですが、フレキの組み方とATバンパー周りを詳しく解説してほしいと言われたので(^^;
その辺りの詳細を書いて見ます。
まずはフレキの作り方から。
フレキの作り方:
1.シャーシのカット
いろんなサイトで解説があるので、参考になるかと思いますのでここは省略。
ニッパーでも行ける動画はこれw
あたしが気をつけていることは、
- ギアボックス周りのクリアランス
ここがキモです。
逆に言えばここさえ押さえておけば「いいシャーシ」になると思う。
あと、「ねじれ」を意識するか、「サスペンション機能」を意識するか。
両立させることもできますが、特化した機能には及ばなくなるかと。
ホエイルの場合、ATバンパーやアンカーを使うので、ねじれよりサスを意識したほうが有用かな、と思います。
「ねじれ」を意識する場合:
- 穴のサイズを大きめに取る
5.4~5.8mmくらいかな。 - つなぎ目のホゾを削り込む
左右に隙間を作る。
ここ、前後に隙間作るとお辞儀しやすくなるから要注意! - 各部位の削り
ここら辺をカットしたりして捻れるためのクリアランスを調整する。
「サス」を意識する場合:
- 穴のサイズを小さめに
5.0~5.3mm以下くらい。
バネがスルッと通るくらいで。 - 各種クリアランスをギリギリで取る
メリットとしてカッチリできる。
シャーシのパーツ同士の接点を保つことで強度を保てる。
今回はサス意識なのでかなりカッチリ作りました。
まったくお辞儀しませんし、フロントが沈むとギア周りのパーツの角度を使って軽くスラストが入ります。
(23秒くらいからですw)
これは一長一短なのでイヤな人は真っ直ぐ削ってください。
2.コの字パーツ
「ARシャーシ FRPリヤワイドステー」を使います。
シャーシの穴を使いたい場合は、避けるようにカットしてください。
強度が心配になりそうですが、ぶっちゃけ繋がっていればいいですw
こいつにネジを通してアルミスペーサーを入れるんですが、ガタつきを押さえるため、マルチテープを一周、回してつけてください。
これやるだけでかなり変わるよ。
できたら上からナットで締めるのですが、今回は締めません。
どうするか、というとセンターシャーシ側のピンを切るんですが、1.5mmほど残します。
この厚みでセンターシャーシのクラックを少しでも防げるのでは?
ここがほんと割れます。
なのでほんの少し、ナット一個分、ピンを残します。
4本同じ長さで揃えるのが微妙に難しいですがw
3.組み込む
各種パーツを組み上げます。
減衰ゴムはOリングをリューターにつけて、回転させながらヤスリで削るのですが。
開けた穴に対応するサイズまで削ってください。
これはシャーシの作りによって変わるので、試行錯誤するしかないです。
減衰ゴムがめんどくさい!って方はスライド部分にこのグリスを塗るといいです。
ラジコンのフリクションダンパー用のグリスです。
これをシャーシのつなぎ目などに散布することで「ヌルっ」と動くようになります。
ただし、汚れやすく効果も一時的なのでメンテが必要になります。
ミディアムがいいと聞きますが、ハード、ソフトと種類があるのでいろいろ試して見てください。
また組み込む際、アルミスペーサーにもグリスを塗るのがいいですが、この粘度でもけっこう動き変わります。
スラダン用のEXハードがよく使われていましたが、ねじりメインだと固いかもです。
バネは黒です、銀は硬すぎて跳ねます。
この組み方の場合は長さ調整などは必要ないです、そのまま挿してください。
そうそう、ギアカバーですが強化ギアカバー推奨です。
フレキはセンターシャーシが地面に接地することがあります。
この衝撃が強かったりすると、標準ギアカバーだと外れる可能性があります。
少々めんどうですが、ネジ止めできる強化ギアカバーが安全です。
4.完成
こんな感じです。
フロントは減衰なし、リアは減衰ゴム入りです。
フロントバンパーをリジッドにしても、この構築だとレーンに入りやすいですし、フロントから着地すればリアはサス機能が強いのでピタッと行けます。
5.その他の注意点
- 電池を入れるとシャーシが硬くなり、フレキの動きにも影響がでます。
フレキの可動調整は電池を入れた状態で行うこと。 - ターミナルがシャーシの裏側に少し出てると思うのですが、この端がフロント、リアのシャーシと干渉することがあります。
このとき、シャーシではなく、ターミナルを削ること。
こいつに合わせてシャーシを削っちゃうとガタが出ちゃうかも?
どうでしょうか。
あたしの構築や考え方はこんな感じです。
フレキの細かいノウハウってなかなか情報出てきませんが、参考になれば幸いです。
フレキの組み方はいろいろあるので、自分にとってのベストを見つけてくださいね。
次回はATバンパー連動の仕組みと作り方を。
ではでは。