ミニ四駆作ってみた

ミニ四駆に復帰していろいろと。

ミニ四駆作ってみた〜その53 「矢の性質、蛇行振幅運動」

ホエイルのおじゃぷろ氏が仰ってらっしゃる「矢の性質」ってなんでしょ?

 
あたしなりの考えを書いてみます。
 
アーチャーのパラドックスというものがあります。
弓で矢を撃つと、実は真っ直ぐ飛びません。
ボウガンのようにセンターショットの仕組みではないので、かならず飛び始めで右方向に行きます。
しかし、矢が「しなる」ことで蛇行振幅運動し、最終的に狙った場所に当たる、当てる。
この「しなり」を「spine(スパイン:脊椎)」といいます。
しかし、ただ「しなれば」いい、というわけではなく、硬すぎても柔らかすぎてもだめ。
いい塩梅の矢を使う必要がある。
 
さてミニ四駆
こいつも真っ直ぐ走るか、と言われると実は「ほぼ」不可能。
かならず、コーナーでは壁伝い、ストレートは反射しながら蛇行しています。
 
つまり放たれた矢に近い動きをしている、ということです。
では蛇行しながらスムーズに走るようにするには?となるとスパイン?となります。
 
しならせたいですが、ミニ四駆はいちおう車ですw
剛性なども考えなければいけないし難しい。
 
そこで出てくるのがフレキとピボットバンパーです。
 
フレキって上下に動作するサスペンションのイメージですが、ボディのねじれや接続部の適度な緩みがあり、けっこうしなります。
ステアリングの舵角までは行かないにしろ、このしなりがいい感じに作用しているのでは?と。小さなステアリング的動作です。
 
ピボットはしなりそのものです。
かなり硬く作る必要があると思いますが、フレキと合わさってスパインとして重要な動きをしています。
 
ピボットの代わりにスラダンでも同じかなぁ。
ただ上記通り、硬めに作る必要があります。
硬すぎても柔らかすぎてもだめ、って部分も矢に似ていますねw
 
うまく作れば、しなりを活かしてストレートですぃすぃと進む、矢のような蛇行状況を作れるのでは?と思います。
 
フレキ+可動バンパーのおもしろさは回帰性とこのスパインにある、と思いますです。
 

 

 

とは言え、スラダン系はコーナーリング速度が落ちるのは忘れずに…
それ+、ホエイルはローラーベースが広いのでコーナーリングは遅いのかも?と。
ストレートの加速性、回帰性の安定、これがキモになるのね。
 
ではでは。