ホエイルのおじゃぷろ氏が仰ってらっしゃる「矢の性質」ってなんでしょ?
あたしなりの考えを書いてみます。
アーチャーのパラドックスというものがあります。
弓で矢を撃つと、実は真っ直ぐ飛びません。
ボウガンのようにセンターショットの仕組みではないので、かならず飛び始めで右方向に行きます。
しかし、矢が「しなる」ことで蛇行振幅運動し、最終的に狙った場所に当たる、当てる。
この「しなり」を「spine(スパイン:脊椎)」といいます。
しかし、ただ「しなれば」いい、というわけではなく、硬すぎても柔らかすぎてもだめ。
いい塩梅の矢を使う必要がある。
さてミニ四駆。
こいつも真っ直ぐ走るか、と言われると実は「ほぼ」不可能。
かならず、コーナーでは壁伝い、ストレートは反射しながら蛇行しています。
つまり放たれた矢に近い動きをしている、ということです。
では蛇行しながらスムーズに走るようにするには?となるとスパイン?となります。
しならせたいですが、ミニ四駆はいちおう車ですw
剛性なども考えなければいけないし難しい。
そこで出てくるのがフレキとピボットバンパーです。
フレキって上下に動作するサスペンションのイメージですが、ボディのねじれや接続部の適度な緩みがあり、けっこうしなります。
ステアリングの舵角までは行かないにしろ、このしなりがいい感じに作用しているのでは?と。小さなステアリング的動作です。
ピボットはしなりそのものです。
かなり硬く作る必要があると思いますが、フレキと合わさってスパインとして重要な動きをしています。
ピボットの代わりにスラダンでも同じかなぁ。
ただ上記通り、硬めに作る必要があります。
硬すぎても柔らかすぎてもだめ、って部分も矢に似ていますねw
うまく作れば、しなりを活かしてストレートですぃすぃと進む、矢のような蛇行状況を作れるのでは?と思います。
フレキ+可動バンパーのおもしろさは回帰性とこのスパインにある、と思いますです。
とは言え、スラダン系はコーナーリング速度が落ちるのは忘れずに…
それ+、ホエイルはローラーベースが広いのでコーナーリングは遅いのかも?と。
ストレートの加速性、回帰性の安定、これがキモになるのね。
ではでは。