アンカー、使ってますか?
最近はフロント1軸も流行ってますが、これはほとんどが完全固定型ですし、アンカーとは言わないと思います。
そもそもアンカーってなんだ?となりますね。
個人的に考えているアンカーの定義はこんな感じです。
- 1軸のバンパー
- キノコを使用
- AT的な動き
- スライドもする
これがアンカーだと思っています。
で、よく聞くのが「上手く作れない」という話で。
若干、慣れというかコツみたいなのがあるんですよね。
なので今回、解説してみようと思います。
アンカーの作り方:
材料:
・弓FRP or カーボン x2(1枚でも可能)
・ボールリンクFRP(ワイドブレーキから削り出しても可能)
・キャッチャー端材
・キノコヘッド
・銀バネ(好みで黒なども可能)
・ビス(お好みでキャップスクリュー)
1.弓FRPの接着
リアに使うなら、カーボンなら1枚で大丈夫だと思ってますが。
FRPの場合は2枚接着して貼り合わせます。
この時、キャップスクリューのネジ頭埋め込みたいので、下側の使用するローラー穴を3.5mmくらいまで拡張してから貼り合わせてください。
今回は端折ってFRP1枚で作ります。
2.パンツFRPを仮座繰り
ボールリンクのFRP、通称パンツですがw
この中央の穴を少し座繰ります。
使うのは8mmの円柱砥石。
これがあるとかなり作業がラクなのでアンカーよく作る人は持っておくとよいです。
これで厚さの半分くらい座具ってください。
四角の口が丸く見えるまでで大丈夫です。
ほんと軽くでいいです。
3.キャッチャー切り出し
パンツFRPの形にキャッチャーを切り出します。
けっこう適当でいいです。
4.キャッチャー貼り
切り出したキャッチャーをパンツFRPに瞬接で貼り、1番端の穴部分からネジ穴を開け、ネジ止め穴にネジを仮止めします。
この時、四角穴の真ん中に穴を開けて置きます。
6mmビットが貫通するくらいまで。
ここをド真ん中に出来るか否かで、出来が決まります!
キャッチャーの余白をここでカットや削ったりしておきましょう。
5.キノコ製作
まず色を決めて。
赤黄色はこれ。
青黄色はこれに入っています。
※アマゾンではこれしか入手できない
他にもレアな色とかもあるのですが、一般的に売ってるのはこの4色だと思います。
そしたら、中央の穴を2mmよりちょっと大きく、2.1mmで貫通させます。
Waveの2.1mmが使いやすいかな?
これもアンカー上手く作りたい方は持っておくとよいかと。
貫通するとき、ボールスタビ用のゴム管で押さえるとグリップ効いて穴開けやすいです。
こんな感じでゴム菅で押し付けながら回すと簡単に周ります。
貫通したら出っ張りを切ります。
切ってから穴貫通のほうがいいかも?
6.本座繰り
瞬接が乾いたら、アンカー軸の穴を8mm円柱砥石で座繰ります。
この時、キノコの頭を当てながら微調整します。
キノコの頭の先が裏側に抜けるとガタガタになりますので注意です。
6mm貫通から8mm慣らしで、緩やかな傾斜がつくようにすり鉢加工します。
この角度調整で滑らかさが違うので、削りながらいい塩梅をみつけてください。
この辺りの動きとかは好みがあると思いますので、自分の好みに調整できるように試行錯誤するしかないです。
7.弓FRP取り付け
最初に作った弓パーツを取り付けます。
その後、円柱砥石でキノコの頭が入るように弓の穴の近くを軽く削っておきます。
こんな感じ。
ピタっとハマってますが、少し余裕つけたほうが可動がいいです。
8.取り付け
取り付けたい場所に裏からビスを入れ、キノコ部分にバネ、上から逆さロックナットで締めます。
この締める位置の調整でも可動が変わるので、いろいろ調整ください。
グリスとか塗ってないですが、スライドもしているのがわかると思います。
ここからは微調整や搭載方法を工夫して、好みに調整します。
- 穴の傾斜を緩やかに
- キノコの形を削りこむ
- 軸の固定化
- グリスの粘度
- バネの種類と締め調整
いろいろできますので、自分のマシンにあった調整ができるとよいかと。
ではでは。