ローラーベースとローラー幅と。
速度に影響が出るのに、なぜか最適解が出てないと思います。
125mm派と128mm派がいたり、狭ければ狭いほどいいと言う人もいたり。
狭いと走りが安定しない、とか。
最近よく見る後ろを限界まで下げる、アクアのようなタイプもあります。
実際、どんな位置でも速いマシン、速い人はいるので、最適解はマシンごと、コースごとに違うが正解なんだけど。
今回はローラー位置を考えていきます。
まず、単純な速度だけを考えるなら「フロントは後方に」だけは正しいはずです。
マシンがコーナーから受ける衝撃をできるだけ遅らせることができる、実車でいうなら突っ込みがいいとかレイトブレーキとか。
それプラス、コーナーからの反作用のチカラがかかる場所の差があります。
絵で説明すると、
灰色が壁で黒矢印が進行方向ですw
赤四角がマシンで青丸がローラーと思ってください。
壁にぶつかると、緑の矢印のチカラが帰ってきます。
これが反作用です。
反作用は作用したチカラと同じ量が帰ります。
2kgで押せば2kg帰ってきます。
じゃコーナー時はどんな風になってるか。
灰色がコースの壁ですが、ローラーの接触部分に直角でチカラが帰ってきます。
フロントは強く、リアは半分以下のチカラになってると思うのですが、緑の矢印の方向に帰るのですね。
赤い四角がマシンですが、ローラーが前にあるとマシンの前方からブレーキのように壁から押されるチカラがかかります。
じゃフロントローラー位置下げるとどうなるか。
緑の矢印は前輪の横とか、最大まで下げれば前輪に当たらない位置にチカラが帰ります。
マシンの横から押されるチカラになるので、壁からのブレーキは最小限に抑えられます。
突っ込みの良さ+壁からのブレーキ力の影響減、これがフロントローラーを詰めると速くなる理由です。
じゃリアを詰めると速くなる理由は?
リアもマシンから下げれば下げるほど、マシンにかかるブレーキ力が低くなるはず?
この絵はフロントローラーの壁接触位置は同じです。
リアは壁からの反作用でマシンを前に押すチカラがかかります。
(ただし、かなり弱いチカラです)
それプラス、マシンに角度がつき、コーナーの旋回速度が上がります。
これらがローラーを詰めれば詰めるほど速くなる理由です。
ローラーベースは短ければ短いほど速い、はこういった理由から来ています。
ただ、これはローラー幅が105mmと固定した場合の考えです。
スラダンやピボットを使うと話が変わってきます。
例:フロントリジッド105mm、リアスラダンorピボットで105mm
リア幅が可動して狭くなり、内側にマシンが向くのでリアを前に詰めた場合と同じ効果があります。
ただし、どちらもコーナー中にタイヤがスライドします。
これが抵抗になって、遅くなりもします。
リジッドよりスラダンなどが遅い理由はこれです。
これらを考えたときに、どの位置にローラーをどの幅で置くか。
スラダンをフロントか、リアか、両方か。
ピボットにするとどうなるか。
リジッドでも幅を103mmにするとどうなるか。
こういった要素と、タイヤのグリップの影響を考える、たとえばマルーンならスライドの影響は低いが、ハードの場合はスライドをできるだけさせないように、バンパーはリジッドに、など。
いろんな要素が関わってきます。
なので最適解は「そのマシン」の中にある、となります。
いつもと同じ結論ですねw
いろいろ試して、自分のマシンにあったローラー位置を見出してみてください。
ではでは。