充電器の話題はよくあがりますが、放電器の話ってあまりでてきませんよね。
そこそこの機能を持った充電器であれば放電機能は付いています。
なので別途用意する必要はない、と考えている方が多いかと思います。
しかし。
レースシーンではかなり重要になってきます。
例えば・・・
- レース前の練習走行で、なかなか入らず。
しかしある程度電池が垂れたところで安定した!しかも戦える速度だった。
電池を外し、電圧を確かめてみると1.35V。
なので本番前に1.35Vに調整した電池をいくつか用意したい。
こんなシチュエーション。
充電器を放電設定にし放電、としても1.35Vで放電を止めてくれる機能はX4などの小型充電器にはありません。
そこで。
放電専用の機械が欲しくなるのですが、これがほとんど市販化されてない。
というかタミヤ純正のものがあったりするのですが。
これはニッカド電池用なのであまりニッケル水素電池(ネオチャンプ)には使わないほうがいいと言われています。
また、放電量も少なく時間もかかり、何Vまで放電したのか見た目で判断がつかないので、この用途には使いにくいのです。
(これを改造して7セグメントLEDなどで電圧値を表示させる手もありますが・・・)
いつも最大充電の電池を使い、マシンセッティングで微調整。
そんな感じでこれまでレースしてきてしまったのです。
でも微調整ってマシンセッティングではほんと難しいのです。
なのでレースの最終セッティングを出すには、電池容量で微調整、ここがキモだと思います。
昔から放電器はずっと探していたのですが、最近ツイッターを眺めていたら。
ミニ四駆用の放電器を作ってくださってる方がいらっしゃいました!
高性能な放電器自作してメルカリとヤフオクで販売しています
— パワーイー夕ー工房 (@power_eater_f) 2020年5月16日
公式にも持っていける電源不要なタイプです
よろしくお願いします#mini4wd
『ミニ四駆 自作放電器 Heat Exch…(¥9,000)』 フリマアプリ「メルカリ」で販売中♪ https://t.co/U0z8on9IJF
パワーイーター工房さんです!
そして商品がこちら、「ヒートエクスチェンジャー」となります。
ばーん!
Y・K・Y・M(やだ、かわいい、やだ、むりー(大蛇丸の声で))
いやでも超小さいです、このサイズでこんなこと出来ちゃうのか・・・すごい。
どれくらいすごいか?
ここがすごいよ!ヒートエクスチェンジャー
- 親電源不要! 公式大会に持っていけるよ!!
公式大会は充電器を持ち込めません。
というか電源(コンセント)を使用する機材の持ち込みがダメだったと思います。
しかしミニ四駆で使用する電池本体で稼働する放電器は禁止されていないので、放電専用の機材はOKです。
(タミヤ純正の放電器もOKとなっています) - 放電電流1.2A! あっつい!!
このサイズで1.2A放電です。
本体がめちゃくちゃ熱を持つので結構気を使う必要があります・・・
ヒートシンクに触ると火傷するくらい熱いw
また放電時はケースの蓋を開けておいてくださいとのことです。 - 電圧設定可能! 電圧調整に最適!!
1.0〜3.4Vまで設定可能です。
電池2本での計算なので、この範囲なら大丈夫そうですが・・・
電池1本の放電終止電圧は0.9V以下にはしちゃダメです。
2本同時放電なので、1.8V以下は設定してはいけません。
この1.0V設定は単セル(電池1本)での放電のときだけに使う機能です。
(単セルで放電する場合はダミー電池が必要です) - 0.5Aまで絞り放電! 放電後の電圧の戻りが少ない!!
なんと絞り放電までします・・・こんな小さいのにどうやってんだこれw
設定電圧ギリギリまで放電しますので、電圧の戻りといわれる現象が発生しにくいです。
電圧の戻りっていうのは放電直後は狙った電圧になっているのに、しばらくすると回復してしまう現象のことです。
絞り放電するとこの戻りがほとんど発生しなくなります。 - ちっちゃかわいい!!
ほんと小さいです。
タミヤのモーターケースの2/3くらいのサイズ。
こんな機能なんですよ!
すごい・・・個人の方が作ってらっしゃるものでこんな高機能なもの、今まで見たことないです。
試しにどんな感じか、使ってみます。
まず、充電しておいた電池の電圧をテスタで測ってみます。
1.47Vなので、この電圧を1.35Vにしてみます。
電池をヒートエクスチェンジャーに接続して。
このような表示に。
2.96Vと表示されているので、少し表示がおかしいかも。
(1.47 x2 = 2.94Vのはず)
これは個体差などもあるそうで、ソフトウェアの更新などで対応する予定とのことです。
で、放電後の電圧が2.00Vになっているので、2.70Vに変更します。
(1.35Vにするのなら、1.35 x2 = 2.7V)
こんな感じ。
(少し放電(本体で電力消費する)してるので電圧下がってる)
設定したらボタンを長押しすることで、STP(STOP) > DIS(Discharge)と表示が変わります。
最初、電圧の表示が少し安定してないいように見えます(2.7〜2.8の間を少し上下してるように見える?)が、これは放電中は内部抵抗分、電圧が低くなるのでこんな風に表示されています。
大体、2分くらいで2.70Vまで行くのですが、ここから絞り放電モード(S表示)に入り、放電電流が絞られていきます。
1.2Aからだんだん下がっていきます。
0.5Aになってしばらくすると、END表記となり、放電完了します。
3分くらいで完了しました。
完了時の表示は2.75Vとやはり高めに表示されていますが、電圧をテスタで測ってみると1本1.36Vとほぼ狙い通りになっています。
うわぁ、これなら即実戦投入行けるじゃん!すごいぞヒートエクスチェンジャー!!
ということで、こんな機能の放電器がほしかったら是非、購入検討してみてください。
メルカリやヤフオクで販売されており、「ミニ四駆 放電器」で検索すると見つけられると思います。
価格ですが、9000円となりますが・・・この機能で個人製作となれば安いくらいだと思います。
動画も作成しましたので、使用感とかみたい方はご確認ください。
【ミニ四駆】放電器「Heat Exchanger」がすごい!
これでレースで戦っていけるようになるといいな。
ではでは。