前回作成した地面叩き式マスダンパー、「グランドノッカー」ですが、どんな意味があるか考えてみます。
通常のマスダンパーはシャーシなどを叩く反動で錘を打ち付け、制振させる仕組みです。
制振作用は強力ですが、運動量保存の法則からマスダンパーの動きとマシンの動きに差がでます。
- マシンが飛ぶ
- 飛ぶ力が錘に推移して上にスライド
- 推移した分マシンの飛ぶ力が落ちる
- マシン下降
- 着地
- 錘も着地
マシン、マスダンを1つのユニットとして考えるので、運動量を保存するとこんな力の推移になるはずです。(あってます?w)
インパクトマスダンパーとして、この動きは間違ってなくて、効果的です。
デメリットをあえて挙げるとしたら、
・ジャンプ時、錘への力が大きくかかると重心が高くなりバランスを崩しやすい。
重いマスダンのせいでLCに入らないマシン、けっこうあるみたいです。
・斜めに飛んだときなど、力の推移より錘とビス軸の抵抗が強い場合などにスライドしないことがある。
片側だけ動いてしまったりと、着地でバタつくことに。
・着地の衝撃で錘が降りた後、反動で錘が跳ね上がり、その力が強い場合、マシン自体を浮かせることになりバタつく。
どれも上手く作れば回避できるのですが、どんなコースでも100%効くか、となると難しいです。
ビス軸の長さ、錘の重さ、位置、数、重量バランス。
マスダンパー1つとっても難しいですね(^^;
さてではグランドノッカーはどうだろう?
- マシンが飛ぶ
- 錘は動かない
- 力が推移しないので飛ぶ力も変わらない
- マシン下降
- 着地
- 着地衝撃で初めて錘が可動し地面叩く
メリット:
・上方向へはほとんど可動しないので、ジャンプ時の力の推移がない。
なのでジャンプが素直になる。
・着地衝撃を地面に逃がすので、マシン本体に荷重がかかりにくく、着地時の減速が少ない。
・重心も変わらないので常に安定する。
おぉぉ、適当な思いつきで作った割にけっこうよさそうな感じしませんか?w
ただしもちろんデメリットもあります。
デメリット:
・マスダンに飛ぶ力を推移できないので、飛行距離が長い。
・ユニットが重い。
・可動範囲が狭く、制振力が弱い。
・錘が接地後、反動+バネの力で元の位置に戻るが、この反動を打ち消せない。
飛行距離は重量とリアに入れる予定の東北ダンパー、あとはブレーキとリアタイヤをローフリクションにする予定なので大丈夫か。
重さも今回のマシンは重めにつくるので問題ない。
最大の問題は効き目だろう。
まだ試作段階だけど、どの程度効くのかわからないです…
軽く接続テストした感じだと効いてはいるようなのですが…
あと接続場所。
MSシャーシはサイドにマウンターがないので自作する必要があるんだけど、センターシャーシに穴を開けてビス止めしようと思ったら、電池に当たるのね…
皿ビスで埋めたいと思えば、けっこうシャーシって薄くて座繰りにくい。
強度を考えるとシャーシ側への接続は不可能かも。
となるとボディに付けることに。
であればボディ提灯化してスライド量を稼げば効き目も強くなるか?
自然なジャンプというメリットが消えるけど…(^^;
回帰反動をボディ側に受け流せるようになるし、いいかも。
もう少し考えてみます。
ではでは。